ノキシジルで死にかける

ノキシジルを知ったのは、オオサカ堂の口コミである。

パントガールの口コミを漁っていた時、「ミノキシジルタブレットを併用したら凄く効果があった」というものを見付けた。引き続き調べてみたら、同様の感想がツイッターやブログ等々で幾つか見付かったのだ。

値段を調べてみたら、パントガールの三分の一ほど。ケチな私もにんまりだ。

ノキシジルの効果は絶大のようだ。誰もが効果を認めていた。

私は「これで何とかなる」と良い情報ばかり信じ込み、肝心なデメリットを見落とした。ありがちなことに、自然と確証バイアスを生み出していたのである。

 

元々ノキシジルは高血圧症の治療薬である。

私自身、少々血圧が高めなので「丁度いいじゃん」くらいに思っていた。

ノキシジルは大きさもバファリンくらいだし、飲みやすい。カプセルじゃないから溶けて効きはじめるのも早いだろうと考えた。夜十一時、初めてパントガールとノキシジルを併用して眠りについた。

 

朝、いつになくすっきりと目覚めた。身体が軽い。

階段を降りるのも楽々で、こんなにさわやかな朝は久しぶりだった。軽快に荷物を纏め、車に乗り込む。絶対にノキシジルのお蔭だと思った。

高血圧症の場合、眠りについた際の血圧が高いと身体が昂奮状態にあり熟睡できない傾向にある。私も好例で、朝はゾンビのように這い出すのが常だった。

(ノキシジルは凄いぞ!)と私の中では暗闇に光が差したようだった。

七時に再びパントガール、ノキシジルを呑む。身体が軽い。私の仕事は倉庫の管理・整理のような内容だが、あまりにも浮き足立っていつもはしない片付けなんかしてしまった。兎に角、身体が動きたがっているように思えたのだ。

ただこの時点で、妙な感じはしていた。やけに暑いのだ。汗がじんわり、脂がじんわりと額に滲み出していた。冷房の温度は26度設定になっているのに。

三時。再びパントガールとノキシジルを服用。副作用は、そこから一時間ほどで出始めた。

まるで登山をした後のように、脚に怠さが表れた。座っているよりも歩いている方がましだが、それすらも億劫だった。更に一時間後、倦怠感が全身に広がる。

同時に、ありえない程の動悸が始まる。脈拍を計測すると、一分間に大体110程度。これはヤバいぞ、想定以上にマズい。怯えも含めて、更に心拍数が上がる。

ノキシジルの副作用に「むくみ」「動悸」があった。確実にこれだと直感した。

全身の虚脱感+動悸と戦いながら、家に帰る。五分ばかり昏倒した。風呂で脚を温めたが、大きな効果が得られなかった。

ついでに帰宅直後血圧を計測したが、72/136で、大して下がってもいなかった。

そのまま倦怠感、虚脱感が圧し掛かり、早めに就寝。動悸も止まらず、耳元でドクドクという音が止まらなかった。取りあえず一週間だけ頑張ろうと、十一時にパントガールとノキシジルを呑む。

 

そして今日。鏡を見て驚いた。顔のむくみがすごい!何だこれは!

顔がパンパンに膨らんでいた。ついでに右鼻穴に赤い吹き出物が出現。

全身の倦怠感は少し落ち着いていたが、筋肉痛みたいな感じになっている。仕事に行きたくないと全身が拒否していた。

職場近くのスーパーでバナナ、トマトジュース、プルーンを購入。兎に角、むくみをどうにかしたい。加えて、脚がキンキンに冷えてしまっていた。

正直、三か月間ノキシジルを呑み続ける自信が無くなった。たった四錠で、死ぬんじゃないかという副作用が出ている。

そもそもこのブログを始めたのはノキシジルの副作用を体感し、「もしかしたら突然死するかも」という可能性を鑑みてこれを遺そうと考えた。

 

こう書くとまるで悪いことばかりのようだが、実はそうではない。

ノキシジル、たった四錠。四錠で驚くべきことに少しだけ髪が生えた。まだ飲み始めて一日しか経っていない。ありえないスピードで効果が出たのだ。

髪の毛のコシも申し分ない。ペタッではなく、シャキーンだ。いつもはうねりが出てしまう髪も、寝癖直しも無く真っ直ぐに伸びている。これには驚いた。

本当にまだ始めたばかりで何もわからないし、現在もノキシジルの副作用に苦しめられている真っ最中だが、もう少し続けて行こうと思う。

 

追記  4時に昼分摂取。顔にニキビが出始める。

 

以降、一日一記事、忌憚無き意見と現状報告を投稿する予定。